この記事は、足立 晋平が監修しました。

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今回は「部下の能力開発やキャリアにおいてコーチングを効果的に行うヒント」をご紹介します。

キャリアを考える際に3つの輪の重なりを考えることが重要というお話を聞いたことはございますでしょうか?

今回は、この3つの輪について改めて確認していきたいと思います。

1.Mustの輪

組織から求められていること、あるいは、組織から期待されている成果がMustの輪に含まれます。

2.Willの輪

働く本人がこの後のキャリアにおいて、どんなことを実現していきたいか、どんな仕事にチャレンジしていきたいか、このようなものがwillの輪に含まれます。

3.Canの輪

働く本人の強み、能力、これまで培ってきた実績がCanの輪に含まれるものになります。

これらの3つの輪の重なりが広ければ広いほど、キャリアの可能性は広まりますし、本人も充実したキャリアを歩めると言われています。

上司としては、輪が広がるように1on1ミーティングの中で部下に対して気付きを与えていきたいところですね。

では、どのような形でコーチングを進めて行くか、どのような問いかけを通じて部下に考えを深めさせていくか、それぞれシンプルな質問をご紹介いたします。

Must

「今、君はどんな貢献を組織から求められているんだろうか?」

こんな形で質問をしてみるのも1つかと思います。

Will

「今後、どんなことをやっていきたいのか?」

あるいは、

「Willの輪を広げていくためには、今期、どんなことに取り組んでいけばいいだろうか?」そんな問いかけをしてみるのも1つかと思います。

Can

「そもそも君の強みって何だろう?」そんな問いかけで本人に自身の強みについて考えるきっかけを提供するのも上司の大事な仕事だと思います。

あるいは、「Canの輪を広げていくためには、今期、どんなことに取り組んでいけばいいだろうか?」Canの輪を広げる可能性に目を向けることも必要かと思います。

いかがでしょうか。

キャリアについてのコーチングというのはなかなか部下の将来も含めてやりがいもある反面、難しいテーマだと思います。是非、今回の内容を活かしてより良い1on1にしていってください。

この記事の執筆者

WRITER

足立 晋平代表取締役社長

大手人材サービス会社にて、新規事業を立ち上げ子会社の執行役員営業部長としてメンバー25 名のマネジメントに携わる。その後、グローバル展開の大手人材開発コンサルティング会社に転職。各種人材開発プロジェクトに携わる。2012年より現職。100社を超える中堅・大手企業の組織活性化や人材育成を支援。