この記事は、足立 晋平が監修しました。

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今回は、コーチングのヒント④「より深く気付きのある対話を行う」をお伝えします。

より深く気付きのある対話を行う・・・そのポイントは「質問マトリクスで深く気づきのある対話を行う」です。

既に掲載されている「コーチングのヒント②」、「コーチングのヒント③」を組み合わせることで、より深い対話を行うことが可能になります。

“質問マトリクス”とは、縦軸に事実/意見・感情・思い、横軸に現状/理想・目標のマトリクスです。

1 「現状」×「事実」の話

上司 : 今月の売り上げはどうなっているの?

2 「現状」×「意見・感情・思い」の話

部下 : 現状の売り上げは100万円です。

上司 : なるほど、それについてはどう思っているの?

3 「理想・目標」×「事実」の話

部下 : 現状の売り上げは100万円です。

上司 : 今月の目標はいくらだっけ?

部下 : 今月は200万円が目標です。

→現状と理想のギャップに部下は改めて課題に気づくこともあるでしょう。

4 「理想・目標」×「意見・感情・思い」の話

その目標に到達するためにどう考え、どう感じているのか?を問います。

上司 : じゃ、目標の売り上げに到達するためにどうしようか?どんなアイディアがある?

このように”質問マトリクス”1から2、3、4の象限の質問をすることで、より深く気付きのある対話を行うことが可能となります。

今回は売り上げを題材に話をしましたが、それ以外のトピックでももちろん応用可能です。

皆様も質問マトリクスを頭の中に描きながら部下の方とより良い1on1ミーティングを実施してみてください。

この記事の執筆者

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足立 晋平代表取締役社長

大手人材サービス会社にて、新規事業を立ち上げ子会社の執行役員営業部長としてメンバー25 名のマネジメントに携わる。その後、グローバル展開の大手人材開発コンサルティング会社に転職。各種人材開発プロジェクトに携わる。2012年より現職。100社を超える中堅・大手企業の組織活性化や人材育成を支援。