コラム
【22】能力開発・キャリア① キャリアの方向性が定まらない部下へのティーチング!?
この記事は、足立 晋平が監修しました。
詳しくはこちら今回は「部下の能力開発やキャリアにおいてティーチングを効果的に行うヒント」をご紹介します。
部下の能力開発やキャリア開発は上司にとっても非常に重要で、責任を伴うトピックになります。
さて、ピーター・ドラッガーがキャリアや能力開発について以下のように述べています。
「成果を上げるには“貢献”に焦点を合わせねばならない。」
いかがでしょうか?
そもそも“貢献”とは何なのでしょうか?
この点について今回は考えを深めていきたいと思います。
こちらの図は、「求められていることA」「実際に部下が行えていることA」が合致しているときは“貢献”と呼べる状態です。
しかしながら時として「求められていることがB」の方向に変わっているにもかかわらず、行えていることがAの延長であるA’の状態であれば、まったく貢献できていない状態となります。
上司として、部下に対して常に意識しなければならないのは、今、「部下に求めていること」、「期待していること」、「部下が求められていること」は何なのか。
そして、それらが「部下が行っていることとベクトルが同じになっているか」、「部下が適切に組織に対して適切に貢献が出来ているか」に注意する必要があります。
しかし、部下からは、求められていることが一体何なのか、分かるようで分からないものだと思いませんか?
これを誰かがどこかの場でしっかりと伝えてあげる必要があります。
そのために最適な場として1on1ミーティングをご活用ください。
時々でも「今、君に求められていることはこうなんだよ。」あるいは「これまで君に求められていたことはこうだったが、このタイミングでこれからはこう変わるよ。」としっかりとティーチングしてあげることで、部下が貢献に焦点を当てた能力開発がもたらされるのではないでしょうか。
この記事の執筆者
WRITER足立 晋平代表取締役社長
大手人材サービス会社にて、新規事業を立ち上げ子会社の執行役員営業部長としてメンバー25 名のマネジメントに携わる。その後、グローバル展開の大手人材開発コンサルティング会社に転職。各種人材開発プロジェクトに携わる。2012年より現職。100社を超える中堅・大手企業の組織活性化や人材育成を支援。