Column

この記事は、足立 晋平が監修しました。

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部下と議論をして、職場の改善策、あるいは商品の改良などに取り組んでいるが、なかなか成果が出ない。

このような場面はないでしょうか?

今回は、議論を深めるためのヒント④「考えるべきことを考え直す」をお伝えします。

例えば、あるスーパーマーケットで店長とその部下が「職場、売り場のクリンネスをどう高めるか?」ということについて議論しているとしましょう。

議論の中では色々なアイディアが出ることでしょう。

例えば、

・道具をもっと良いものにしたらどうだろう?

・清掃のやり方を工夫してみよう。

・清掃の時間帯や長さを変えてみたらどうだろうか?

このようにいろいろと上司と部下の間でアイディアを出す、議論をする。

もちろん大事なことなのですが、はたして、これが本来考えるべきことでなかったとしたら、この議論は不毛な議論となってしまいます。

例えばですが、先ほどのスーパーマーケットのケースで、クリンネスがそもそも考えるべき問題ではなく、「売上向上」「そもそも考えなければならないこと」なのであれば、道具ややり方にいくら時間や知恵を絞ってもあまり効果には繋がりません。

本質的に売上向上によりも重要なもの、例えば、品揃えの問題や接客の問題、これらについて部下と話し合わなければ効果が出ないでしょう。

私たちは、ついつい目の前の仕事、目の前の作業に追われるあまり、全体像を見落としがちな生き物だと思います。

改めて今、考えるべきことは何なのか?その点について部下と明確にしてから議論を深めていっても良いのではないでしょうか?

この記事の執筆者

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足立 晋平代表取締役社長

大手人材サービス会社にて、新規事業を立ち上げ子会社の執行役員営業部長としてメンバー25 名のマネジメントに携わる。その後、グローバル展開の大手人材開発コンサルティング会社に転職。各種人材開発プロジェクトに携わる。2012年より現職。100社を超える中堅・大手企業の組織活性化や人材育成を支援。