コラム
【20】目標設定・評価② 話し合う中で、部下の目標をより良いものにするためには?
この記事は、足立 晋平が監修しました。
詳しくはこちら部下の目標設定や評価についての対話を行うことも多いかと思います。
今回は、「目標設定の議論を深める」ヒントについて考えていきたいと思います。
特に期初などでは、「今期の目標どうしようか?」そんなことを1on1ミーティングの場を使って話し合うことも多いかと思います。
基本的には「部下に問いかけながら部下の意見を引き出していく。」そういった形のコミュニケーションになろうかと思いますが、その際に部下が見落としがちな「SMART」という観点を上司としては頭の中に入れて議論をしてみてください。
「SMART」とは有名な枠組みですが「目標設定のSMART」とも呼ばれています。
・Specific(具体的に)
部下の目標が抽象的、具体性に欠ける場合は、「もう少し具体的に設定するとどんな目標になるだろうか?」こんな形で議論を深めてみてください。
・Measurable(測定可能な)
部下が設定した目標に対して、「この目標を“数値”で測るとしたら、どのような形で測れるんだろうか?」こんな形で測定可能な目標になるように議論を深めてみてください。
・Achievable(達成可能な)
部下によっては夢物語に近いような目標を真剣に立ててくることもあろうかと思いますが、夢物語は目標としてはふさわしくありません。
一定期間内(今期なら今期)で現実的に達成可能な目標について部下と議論を深めてみてください。
・Related(経営目標に関連した)
部下は色々な観点で目標を立てますが、経営目標に繋がっていない目標を1年間、あるいは半期に追いかけさせるわけにはいきません。
部下が立てた目標が「これって、ウチの今期の戦略、今後のビジョンにどうつながっているのかな?」
そんな形で問いかけてみて、議論を深めてみるといいでしょう。
・Time-bound(時間制約がある)
目標と言うのは「いつかできればいいなぁ」と言っている間は、いつまでたっても達成できないものです。
今期末まで、あるいは6月末までなど具体的な期日を部下と議論を深めながら詰めていきましょう。
この記事の執筆者
WRITER足立 晋平代表取締役社長
大手人材サービス会社にて、新規事業を立ち上げ子会社の執行役員営業部長としてメンバー25 名のマネジメントに携わる。その後、グローバル展開の大手人材開発コンサルティング会社に転職。各種人材開発プロジェクトに携わる。2012年より現職。100社を超える中堅・大手企業の組織活性化や人材育成を支援。