この記事は、足立 晋平が監修しました。

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労務面や心身の健康について部下と対話を進めて行くことも多くあるかと思います。

今回のテーマは「労務面や心身の健康において、どのようにティーチングを行えばより効果的な場になるか」について考えていきたいと思います。

労務面や心身の健康についてはティーチングというより中心的なコミュニケーションのスタイルはコーチングを重視すべきだと思います。

基本的には部下の悩みや困りごとをしっかりと上司として引き出すことに注意を向けると良いでしょう。

その上で、それらの悩み・トラブルについて上司としてどのように考えていくか、このあたりはしっかりと伝えるべきことかもしれません。

特に身体面あるいは精神面で疲弊が大きい場合は注意が必要です。

その際は、大前提として「休むことの重要性」をしっかりと伝えてあげるべきでしょう。

部下はときに頑張り過ぎて、「休むと迷惑が掛かるのではないか」「休むと評価が下がるのではないか」このような思いから「休めないまま心身を削られていっている」そんな部下もいらっしゃることかと思います。

そして、休むことの重要性を伝える上で3つ伝えていくと良い点をここでは紹介いたします。

①心と体は密接につながっている。

心が落ち込んでいるのであれば、必ず体に障害が出てきます。

逆に言えば、体を休めることで、心も回復していく。そういった心と体のメカニズムについて上司として一言ティーチングをしてあげてもいいかもしれません。

②長い目で見ている。

上司として部下のことを「長い目で見ているよ」という形で伝えてあげてください。

どうしても部下は今期の目先の上司からの評価というのをすごく気にします。

一週間、あるいは1ヵ月休むことで自分自身の評価、あるいは上司からの信頼を失うのではないか、このような迷いから無理を続けて、最終的に取り返しがつかないことになってしまっては身も蓋もありません。

そうならないためにも「君のことは長い目で見て評価しているので、安心してしっかりと体調が回復するまで休んでくれて大丈夫だよ。」

そんな形で休むことの後押しをしてあげることも時に必要でしょう。

③具体的なフォロー

部下は休むことについて「顧客に迷惑を掛けてしまうのではないか」「他部署の方に迷惑が掛かるのではないか」そういった形の心配でついつい無理をしてしまう場面も出てきます。

そのあたりの現在の部下が抱えている業務や仕事について具体的に「誰がどのように対応するから心配しなくていいよ。」こういった形で上司として部下が休むことの阻害要因を取り除いてあげる。

1on1ミーティングでは時にこのような場面も必要になるかと思います。

この記事の執筆者

WRITER

足立 晋平代表取締役社長

大手人材サービス会社にて、新規事業を立ち上げ子会社の執行役員営業部長としてメンバー25 名のマネジメントに携わる。その後、グローバル展開の大手人材開発コンサルティング会社に転職。各種人材開発プロジェクトに携わる。2012年より現職。100社を超える中堅・大手企業の組織活性化や人材育成を支援。