コラム
【31】プライベート① 自分のプライベートの話を開示し、部下との関係を強化するコツは?
この記事は、足立 晋平が監修しました。
詳しくはこちら仕事の話だけにとどまらず、プライベートな話題に及ぶこともあるかと思います。
今回のテーマは「プライベートについて、より効果的なティーチング話の伝え方のヒント」について考えていきたいと思います。
プライベートの話ですので、あまり難しく考える必要もなく、思うままにお話をしても良いかと思います。
ただその上でより良い関係を部下と築くとするならば、しておいていい話もあるかと思います。
ザイアンスの法則というものがあるのですが、ご存じでしょうか。
心理学者のザイアンスという方が、いくつかの人間関係における重要な法則をまとめたものがザイアンスの法則と呼ばれるものです。
その中でも今回はこちらを紹介したいと思います。
「人間は相手の“人間的な側面”を知った時、より強く相手に好意を持つようになる。」このようなことが実験結果から検証されたそうです。
上司として普段は完ぺきに仕事をこなす、そんな存在であるあなたも、このプライベートな話題、1on1における雑談の時間などは、この人間的な側面について伝えていく、より良いチャンスかもしれません。
では、人間的な側面を上司の方から伝えていくには、どのようなことが必要になるのでしょうか。
これも特に決まりがあるわけではないですが、今回は3つほどポイントを見ていきたいと思います。
①成功談より失敗談
普段、皆さんは部下の目から見ると、仕事のできる存在として映っていることもよくあることでしょう。
そんなあなたがプライベートの中でも成功ばかりしているとなると、ちょっと近寄りがたいイメージを持たれるかもしれません。
プライベートの中でちょっと失敗した話なんかを1on1ミーティングの中でお話ししていくのも1つかもしれません。
②才能よりも努力の話
仕事においてもプライベートにおいても結果を出されている上司である皆さんが、それが才能であるとするならば、ちょっと近づきがたい印象を持たれるかもしれません。
自分自身が結果を出すために、仕事でもプライベートでも実は人知れず努力していることなどがあれば、1on1ミーティングの中で自己開示をして、伝えていくのもいいかと思います。
③現実だけではなく夢
1on1ミーティングにおいては、現実、今の話が中心になるときも多いと思いますが、時に上司本人の仕事、あるいはプライベートも含めた夢について語ってみるのも、部下に対して、より人間的な側面を伝えるポイントになるかと思います。
以上、3つほどヒントになるようなことをお伝えしましたが、このプライベートな話題については、あまり肩ひじを張らず率直に部下と楽しく会話をしていくといいのではないでしょうか。
この記事の執筆者
WRITER足立 晋平代表取締役社長
大手人材サービス会社にて、新規事業を立ち上げ子会社の執行役員営業部長としてメンバー25 名のマネジメントに携わる。その後、グローバル展開の大手人材開発コンサルティング会社に転職。各種人材開発プロジェクトに携わる。2012年より現職。100社を超える中堅・大手企業の組織活性化や人材育成を支援。