この記事は、足立 晋平が監修しました。

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仕事の話だけにとどまらず、プライベートな話題に及ぶこともあるかと思います。

今回のテーマは「プライベートについて、より良いコーチングをしていくためのヒント」について考えていきたいと思います。

まず、部下のプライベートの面について上司から話を引き出していくというのは、非常に重要なことになります。

このことをまず上司は知っておく必要があるでしょう。

なぜ重要なのか、ということについて考えていきたいと思います。

今、部下は「現在」の「仕事」という文脈の中で、会社で仕事をしています。そこで良いパフォーマンスもあれば、良くないパフォーマンスもあることでしょう。

ここで考えたいのは、「現在」の「仕事」における「部下のパフォーマンスに影響を与えているのは何なのか?」という点です。

もちろん、「現在の仕事を取り巻く状況」も大きな影響を与えていることでしょう。

それ以外に何があるのか?というと、「過去」行っていた仕事の影響ももちろん受けるでしょう。過去経験した仕事を活かして、今のパフォーマンスがある、あるいは、過去の失敗を引きずってしまって、今、優れていないパフォーマンスになる。こんなこともあるでしょう。

あるいは、「未来」の仕事、先々のキャリア上のビジョン、夢みたいなものがあるので、それに向かって今頑張っている、そんな要素もあることでしょう。

おそらく、上司と部下との関係の中で、この仕事においての「過去」、「未来」というのはよく話題にしていることもあろうかと思います。

しかし、部下の現在のパフォーマンスはこの軸だけでは決まりません。人間ですので、当然「プライベート」という側面も現在の仕事のパフォーマンスに大きく影響を与えます。

「現在」の「プライベート」の状況で何か困っていること、悩んでいることがあれば、当然、仕事にも影響を与えることでしょう。同様に「過去」の「プライベート」を引きずって、仕事に来ている部下もいるのではないでしょうか。

あるいは、先々、プライベートにおける夢や計画を持っている部下も多くいることかと思います。それらと今の仕事と整合性が合えば、良いパフォーマンスになるでしょうし、それらと整合性が合わなければ、現在のパフォーマンスは低調なものになることでしょう。

いずれにしても部下というものは「仕事」だけを切り離した存在ではないハズです。そうであるならば、この1on1ミーティングの中でプライベートの話題というのは非常に重要になってくるということもご理解いただけるのではないでしょうか。

特に、「現在」、「プライベート」でどんなことが行われていて、何で困っているのか、「過去」どんなことがあったのか、「将来」、どんな風にしていきたいのか、このあたりは時間の許す範囲の中でぜひともコーチング的なかかわりの中で引き出していくことが重要になるのではないでしょうか。

この記事の執筆者

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足立 晋平代表取締役社長

大手人材サービス会社にて、新規事業を立ち上げ子会社の執行役員営業部長としてメンバー25 名のマネジメントに携わる。その後、グローバル展開の大手人材開発コンサルティング会社に転職。各種人材開発プロジェクトに携わる。2012年より現職。100社を超える中堅・大手企業の組織活性化や人材育成を支援。